World Energy Outlook 2017

Updated on October 10, 2018

このページはIEA(International Energy Agency = 国際エネルギー機関)発行のWordl Enegy Outlook 2017に記載されるグラフと関連記載事項を個人の趣味で選択し、翻訳したものものです。校閲を受けていないため意図しない誤訳が含まれる可能性があります。詳細についてはページ下部の「参照」文献を閲覧してください。このページの記載内容は著作権に抵触する可能性があります。また、不定期に追加、変更、削除されます。文字が小さくて読みにくい場合は、[Ctrl]キーを押しながら[+]キーを押してください。[-]キーを押すと縮小されます。


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World Energy Outlook 2017

発行日:2017年11月14日

エネルギー・システムの世界的シフト

世界のエネルギー・システムにおいて(1)クリーン・エネルギーの急速な開発とコストの低下、(2)エネルギー電化の進展、(3)中国におけるサービス志向経済およびクリーン・エネルギー・ミックスへのシフト、および(4)アメリカにおけるシェール・ガス開発および原油不足の解消という4つの大規模なシフトがあり、World Energy Outlook 2017はこれらの局面について論じる。

こうしたシフトにより、エネルギー生産者と消費者という従来の区分が不明瞭となり、インドを中心とする主要な開発途上国の新しいグループが中央舞台に登場してきた。

成長するエネルギー需要

新政策のシナリオにより、世界のエネルギー需要の高まりは以前より緩やかになってきているが、今後2040年までになお30%拡大する。これは現在の世界の需要量に中国とインドの需要量分がそのまま加わることに相当する。

一次エネルギー需要の変化、2016〜2040年(Mtoe)

訳注:Mtoe (million tonnes of oil equivalent) = 石油換算百万トン
オレンジ丸は2016〜2040年の増加量、赤丸は減少量を示す。

再生可能エネルギーの増加、石炭の衰退

過去25年間と比較して、世界がそのエネルギー需要を満たす方法が、新政策シナリオによって劇的に変化した。天然ガスに主導され、再生可能エネルギーが急速に増加し、エネルギー効率が高まっている。

世界の燃料別一次エネルギー需要の変化

訳注:
Mtce (Metric tons carbon equivalent) = 炭素換算メートルトン
mb/d (million barrels/day) = 百万バーレル/日
bcm (billion cubic metres) = 十億立方メートル
Mtoe (million tonnes of oil equivalent) = 石油換算百万トン

再生可能エネルギーの明るい未来

再生可能エネルギーは、多くの国々における新世代の電源として最も低コストであるため、2040年までの世界の発電所向け投資額の2/3を占める。

タイプ別世界平均年間正味追加発電容量

訳注:GW (Giga Watt) = ギガワット

電化されてゆく将来

電気使用量は、世界のエネルギー最終消費量の中で増加しており、今後2040年までの最終消費量増加分の40%を占める。これは過去25年間に石油消費量増加分が占めた比率と同じである。

主要な地域別の電力需要

訳注:TWh (terawatt hours) = テラワット時(10億キロワット時)

中国が変わればすべてが変わる

中国はその開発の新たな段階に入ってきている。国家主席の指導による「エネルギー改革」、「公害との戦い」および「サービスに基づく経済モデルへの移行」により、エネルギー・セクターは新たな方向に向かっている。エネルギー政策は今や、電気、天然ガス、およびクリーンで高効率のデジタル技術が強調されている。

中国の燃料別一時エネルギー需要

アメリカのシェール革命は輸出に向かう

新たな資源をコスト効率の高い方法で開発する驚異的な能力により、アメリカの原油とガスを組み合わせた生産量は、過去に他のどの国が生産したレベルより50%多い。アメリカは既に現在、ガスの正味輸出国であるが、2020年代後半には原油の正味輸出国になる。

アメリカの原油およびガスの生産量

訳注:mboe/d (million barrels of oil equivalent per day) = 石油換算百万バーレル/日


参考情報:
経済産業省 資源エネルギー庁 平成28年度エネルギー白書 第1部エネルギーを巡る状況と主な対策/第3章 エネルギー制度改革とエネルギー産業の競争力強化/第3節 国内外の石油需要の動向

注:「平成29年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2018)」の中には2030年または2050年までの日本のエネルギー需要予測量が記載されておらず、「平成28年度エネルギー白書 第1部エネルギーを巡る状況と主な対策/第3章 エネルギー制度改革とエネルギー産業の競争力強化/第3節 国内外の石油需要の動向」に上記の出典IEAによる「日本の石油製品需要動向」が記載されている


原典:
Inter National Energy Agency, World Energy Outlook 2017 at https://www.iea.org/weo2017/

参照:
World Energy Outlook 2017エグゼクティブ・サマリーJapanese Translation( https://www.iea.org/publications/freepublications/publication/WEO_2017_Executive_Summary_Japanese_version.pdf

資源エネルギー庁 平成28年度エネルギー白書 第1部エネルギーを巡る状況と主な対策/第3章 エネルギー制度改革とエネルギー産業の競争力強化/第3節 国内外の石油需要の動向http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2017html/1-3-3.html


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